カルミック・アストロロジー / カルマ(前世)占星術
アストロロジーとカルマ・・・1
まず最初に、カルマについて少し・・・
最近ではこの言葉もかなり軽い意味になってきたけれども、
それでもまだ罪の意識とか善悪の判断とか、
おどろおどろしいイメージが残っていて、私はこれが好きではない。
だからここでは、単に「過去とのつながり」と訳してみたい。
つまり、過去(パストライフ)で何かあったもの、ということ。
もっとシンプルに言ってしまえば、
Aさんはパストライフで数学が得意だったけれど、
文学はちょっと苦手だった。それで今生では文学で苦労する
・・・みたいな。
まあ、今まで「悪業」(ホントに嫌な響きだ)と呼ばれてきたものは、
つまりそのクラスで赤点を取った、試験にパスしなかった
・・・というだけのこと。
だから数学のクラスは楽々だけど、文学では猛勉強しないとならない。
もっとも、今回(今生というのも今回と呼びたいよね)だって
落第しても別に構わないわけで、
落第したからといって誰か(旧人類のボキャブラリーでは神様とか)が
懲らしめてやろうと鞭を持って待ち構えていたりするわけじゃない。
ま、あまり同じところでつっかえていたら、ちょっとは恥ずかしい思いをするかな
・・・それだけのこと。
と、そんなふうにカルマという言葉を軽く捉えてみたい。
だから私がカルミック・アストロロジーと言う時、
それを「過去とのつながりを考えるアストロロジー」と解釈してください。
今生がこのようであるのは、
それがパストライフと関わりがあるからであって、
その関係がどうあるかによって今生のチャートが変わってくるし、
また現在は未来ともつながっているので、
今生の生き方によって未来のチャートも変わってくる、
といった前提のもとに成り立つチャートの解釈。
それをとりあえずカルミック・アストロロジーと呼んでいるだけのことです。
(2005.09.29)
アストロロジーとカルマ・・・2
その1を書いてからずいぶん時間が経ってしまった。
もっと続けて書く予定だったのに、予定は未定の例に漏れず・・・
チャートの中のカルマ的な要素について。
思いついたまま、順不同で書いてみます。
まず太陽と月。
月は過去への手がかりになるし、太陽はそれをどうしようとしているのか、
どのような方向へ向かおうとしているのかのヒントとなる。
それから太陽と月の関係。つまり、アスペクトもヒントとなる。
そして、太陽と月の関係と言えば、
ノースノードとサウスノードを見ることも大切。
サウスはすでに知っていること、
ノースはこれも、これからやろうとしていることを表わしている。
でも、ノードはあくまでも、月と太陽の関係の中で解釈しなくてはならない。
それだけを取り出してみてもあまり意味がないように思う。
そして、キロンとアスペクトしている内惑星。
いわゆるパーソナル・プラネット。つまり、金星、火星、水星、そして月。
色々なチャートを見たところ、
金星や火星とのアスペクト、コンジャンクションとかスクエアがとても多いようです。
これは感性(金星)と意志または欲望(火星)の調整、
というふうに私は解釈しています。
それに比較して水星とのアスペクトは以外に少ない。
比率としてはその次が月という順番になるようです。
キロンは土星外惑星に対する内惑星の感度を上げるものなのでしょう。
天王星は水星の、海王星は金星の、火星は冥王星の
ハイ・オクターブとも呼ばれますが、
私はこの説はかなり信憑性が高いと思います。
火星をパーソナルではなくて、社会性の星と解釈する向きもありますが、
なぜかその説には?です。
もちろん社会的な活動をする時、外界に向けて行動する時には火星を使いますが、
それでもやはり、私は火星を意欲や欲望など、
もう少し「野蛮な」エネルギーを持つ天体と解釈したいと思います。
そして、とても参考になるのが冥王星。
これは破壊と再生の星なので、
係わる天体(アスペクトする天体)の性質を根底から変容しようとします。
特にコンジャンクションが強烈で、次がスクエア。
そしてオポジションという順ではないでしょうか。
アスペクトの強さは、円を分割する数字が小さいほど大きい、と言います。
つまり、円を分割するのに1で分割(結局分割しないことだけど)するのが
一番強力な効果を生み出し、次が2で分割するオポ、次が3のトライン・・・
ということですが、
オポよりもスクエアの方が実際の現れ方では強烈のような印象を受けます。
もっとも、その人の精神的な部分ではオポのほうが強いこともあるでしょうが。
これはどちらとも決めかねます。
冥王星はプルトニウムを象徴する星だから、
爆弾を自分のお腹に抱えているのがコンジャンクション。
これは自爆する可能性大です。
オポなら、常に正面に爆弾があって、それを意識しなくちゃならない。
スクエアは行く手を阻む地雷、みたいな感じ。
トラインは係わる天体をパワーアップする、という具合に働くことが多いようです。
そして、冥王星の入っているハウスも参考になります。
そして土星。これはその名も「カルマの星」だから当然です。
土星は人格の枠の役割。映画に例えればディレクターです。
太陽は主役、土星がそれを牛耳るディレクター。
映画のシナリオは、だから土星が書くのでしょう。
その土星のあるサイン、ハウス、アスペクトする天体をチェックします。
トランス・サタニアンについて言えば、
天王星が係わる天体とハウスに「変化」を促し
(なんて悠長な働き方ではないね、天王星は、突然、嵐の如く!だね)、
海王星が「溶解」を促し、冥王星が「抜本的な変容」または「解体!」を強要する、
という感じでしょうか。
これに比較すれば、土星は諄々と説教を垂れる厳格な教師、
みたいな感じになります。
さて、木星ですが(結局、すべての星がチェックの対象になってしまう)、
これは係わる天体に倫理性を持たせる目的で、
アスペクトを作っていることが多いように思います。
天体の精神性をアップする、というか。
特にレトロの木星はそうみたいです。
ハウス、サインも同様です。
サインの性質の精神性を高めるのが目的でそこにある、ということです。
また、天体そのものをもっと使おう、ハウス、サインの性質をもっと活用しよう、
という目的がある場合もあります。これは順行の木星が多いようです。
さっきの火星ですが、最近思うのは、
もっと単純に、エネルギーを必要としている場所に配置することもあるのだろう、
ということ。
この場合は特に火星そのものの調整が目的ではなく、
そのハウスやサインのパワーを高めるのが目的です。
こういうケースは少数派ではあるけれど。
そして、天体のハウス位置です。
特にカルマの色が濃いのは12室、8室に入っている天体。
12室は、今生ではあまり使いたくないから、とりあえずそちらに置いておこう、
みたいな印象を受けます。
一例としては、パストライフで心中してしまった人のチャートで、
12室に金星と火星がコンジャンクションで置いてありました。
これに比べて8室にある天体は、変容を強制的にさせられる、
そうしなければならないようにものごとがセットアップされるので、
現実的にはもっと辛い、ハードなものがあるようです。
調整のハウスである6室にある天体は、それよりもっと変化の度合いがマイルドです。
まだ8室にある天体のように、一旦解体してから再編成し直すというのではなくて、
基盤はそのままに部分的に変えていく、ということなのではないでしょうか。
だいたい私は、これらのことを一応参考にしています。
他にはYODのフォーカスにある天体なども大切な参考になるでしょう。
厳密に言えばチャート全体が参考になるけれども、それを言ったらキリがないので。
(2005.11.20)
アストロロジーとカルマ・・・3
昨日、書き忘れたもの。
乙女座、蠍座、そして魚座に入っている天体。
これも参考になります。
それから、金星がレトロしている場合、
セレスやパラスなどのアステロイドもちらっと見てみます。
それから、リリスは火星とつながりがあるような気がするのですが。
これはまだ例があまりないので分かりません。
色々と書いたけれど、これはあくまでも私の意見でしかなく、
これから多くの実例で検証する必要がもちろんあります。
そして、例外はいつでもあり、
つまり、ケースバイケースだということをお忘れなく。
(2005.11.21)
アストロロジーとカルマ・・・4
不思議なのは、
チャートが予想するような出来事が起こることを、
また、チャートが示すような傾向が自分にあることを、
認識して、それを「事実」として受け入れることによって、
予想されていたものごとが起こらなくなることがよくある、
ということです。
ちょっと分かり辛い言い方でした。つまり、
自分にはこのような傾向(例えば怒りっぽいとか、依存的だとか)
というものがあるのだから、
こうなるのは当然だ、だからそれを受け入れよう。
と覚悟を決めると、
なぜか予想されていた事柄がフッと消えてしまうということが、
時として起こるのです。
それは、「仕方がないから、もうどうにでもなれ、どうでもいいや」と、
投げやりになって諦めるのではなくて、
「これは避けて通ることはできない、
結局はこれも自分の性質が引き寄せたこと、だから直面するぞ」、
と決心することを言います。
そうすると、どういう訳か、最悪の事態が自動的に回避されるのです。
これは私自身の経験です。
どうも様々な体験というものは、
私達に何かを学ばせるためにセットアップされていて、
その原因を突き止めた段階(事実を認識してそれを受け入れた段階)で、
それらの体験には存在理由がなくなるのではないか。
だから、原因が解った時に、
これから起ころうとしていた体験(予想されていた事柄)は消滅するのだと思う。
だから、もし同じようなことにいつも巻き込まれるとしたら、
その体験から学ぼうとしていることを、まだ学んでいないからなのだと思う。
誰が学ぼうとしているのか。勿論、私達自身です。
そういえば、エドガー・ケイシーは、
高度な魂はチャートに左右されない、というようなことを言っていました。
チャートが表わすのは、その人の環境としてのエネルギーの傾向に過ぎず、
自由意志を働かせることによって、エネルギーの環境はいくらでも操作できる、
ということでしょう。
つまり、チャート自体が自分の持っているツールであって、
それを賢明に使うことが望まれているのだ、ということなのだと思います。
それぞれの天体のエネルギーよりも、意志の力のほうが強力だ、
とケイシーは言っています。
だから、チャートは私達を条件付けるフレーム(牢獄とは言わない)ではなく、
私達が智慧と意志を活用しながら使うもの、エネルギーのツールなのでしょう。
チャートを「俯瞰的」に見ることが大切、ということ。
(2005.12.03)