レトログレイド:惑星の逆行
基本的には、惑星の意味することにおいての「困難」「障害」などと言われている。
水星の場合、判断力が鈍くなる、判断ミス、不注意なミスを犯す、契約はするな、とか、
ひどい時には「知性が劣っている」とまで言われる。
最後のものは極端すぎる。
私はレトログレイド天体を「内向」と解釈している。
意識が内側に向かうということ。
水星なら外界よりも内面世界に意識が向かいやすく、
金星では実際の交際や恋愛よりも純愛に傾きやすい。
火星はエネルギーが内向するので精神世界の探求に向いているなど。
もちろん、ネガティブな面が出れば、現実遊離になるけれども、
ネイタルで逆行している場合、どうもその天体の性質を普通に発揮するのではなくて、
「自己を省みる」ために使おうとして配置したのではないか、とよく思う。
例えば、金星が逆行している人は、
割と金星そのもののハウス位置やアスペクトがハードであったり、
またはノー・アスペクトであったりすることが多い。
これはパストライフでの金星の使い方に何か問題があったのではないか、
と推測しているのだけれど、どうだろうか。
木星の逆行というのもあって、
「良心、倫理」などを考えるように天体が要求しているような気がする。
逆行の木星が7室だったり(関係性でどこかが行き過ぎた?)、
とか1室(エゴイストだったの?)とか・・・
そのうちにもっとデータを集めて調べてみたい。
逆行は、英語でいうならば "Re-think"、考え直すということではないか。
(2005.03.21)
木星の逆行/レトログレイド
天体の逆行というのは、もちろん見かけ上のことなのだけれど、
チャートを見ていると気づくことがある。
水星の逆行は普通、その人の知性の使い方がちょっと違っているとか、
知性が鋭かったり、またはその反対に鈍そうであったり、などと言われる。
私は、逆行している天体は内向的なのだと思う。
それで水星なら内省的になる。
金星なら美意識や価値基準が人と違って、内面の「美」というものに敏感になる。
火星であれば自己の内部を探る原動力になる可能性もあるだろう。
時には自暴自棄で自己破壊的に現われる可能性もあるけれど。
それで、木星の場合はどうかというと、
木星のひとつの意味である「発展、拡大、楽天性」ではなく、
もう一つの意味である「宗教性、倫理」といった性質が強調されるような気がする。
気がするというのは、色々とチャートを見ていると、そして、
「なぜ、ここにこの天体が、このような状態(サイン、ハウス、アスペクト)であるのか」
と疑問に思った場合、その人の倫理観を助長させようとしてそこにある、
と解釈すると全体としてまとまった人物像ができることがよくあるからだ。
あるいは、そこが通常の(ダイレクトの)木星であれば解釈するであろうような
「そこをもっと発達、発展させたい」と解釈すると、
全体としてちぐはぐになることがよくあるからだ。
だから、ネイタルで木星が逆行している場合は、「ここは幸運なところ」というよりも、
ここを内省せよ、と木星に勧告されているような気がしてならない。
勿論、木星の逆行をネイタルに持つ人すべてにそれが当てはまる訳では当然なく、
その人が人倫に悖る人という訳でもない。
チャートは本人の選択だと私は思うので、
当人がその分野(ハウスだったりサインだったり)をもっと掘り下げたいと思っている、
というのが一般的に適応できる解釈ではないだろうか。
P.S.そうしてみると、現在木星は天秤座を逆行中なので、
「関係性の見直し」、リレーションシップの改善には絶好の機会なんだろうなあ。
(2005.04.13)
ネイタル天体のレトログレイド/Retrograde−1/水星・金星・火星
レトログレイドは、見かけ上、天体が通常とは反対向きに運行していることを言う。
もっともこれは、ジオ・セントリック・チャート
(地球中心のチャート、一般に使われているチャート)を作った時にのみ起こることで、
ヘリオ・セントリック・チャート(太陽中心のチャート)にレトロはない。
天体は常にスムーズに(?)前進している。へリオについてはまた後程。
とにかく、逆行している天体は、順行(通常方向)の天体と意味がちょっと違ってくる。
まず、逆行の意味。
よく、今、水星が逆行中だからメールが届かないとか、書類のミスが多いとか言われる。
トランジット水星の逆行の場合はそうなんだけど、
ではネイタルの逆行天体はどう働くのか、というのが私の関心事だ。
簡単に言うと、
何か(その天体の性質、役割、働き)を「再び」検討すること。なのではないか。
レトロのマークがRだからというのではないだろうけど、英語でいうと、
Re-think,Re-view,Re-evaluate
などなど、その天体の意味にRE(再考)を付けてみればいい。
水星なら、自分の知性、思考力、マインド、コミュニケーション能力など、
あるいはそのうちのどれかの働きを再検討してみること。
金星なら、感性、価値観、愛情表現、また金銭感覚などの働きを再検討する。
火星なら、エネルギーの使い方、自己主張の仕方、行動などの再検討。
・・・ということになるのだろう。
天体のアスペクトなどで、
例えば冥王星や土星とアスペクトしている天体(特に内惑星)などは、
それだけでその天体の使い方を考慮、または工夫する必要があると思う。
それをカルマと呼んでもいい。
パストライフでちょっと「とちっちゃったねー」みたいな感じかな。
例外はもちろんあるが、
やっぱり何らかのレッスンとしてそういう配置になっていることが多い。
そのカルミックなつながりについては、
「カルミック・アストロロジー」というカテゴリーに書いてあります。
で、順行のネイタル天体が、冥王星や土星などとのコンタクトや、
サイン、ハウス位置などによって「軌道修正」するのと、
天体自体が逆行しているのとでは、どう違うのか。
基本的には、どっちにしても「軌道修正」は免れないと思う。
天体を、人生で学んでいくための「ツール」として捉えれば、
順行の場合、ツールは今まで(過去で)使っていたものを使用する、
けれども、使用法を少々変えてみましょう、ということ。
逆行の場合は、ツールそのもののバージョン・アップをしよう、
ということなのではないか。
このように考えると逆行天体の意味が分かってくる(ような気がする)。
ということで、おおまかなネイタルの逆行天体の意味は、
水星:知性、思考、コミュニケーション能力
金星:感性、美意識、価値観、愛情表現、人生の楽しみ方、金銭感覚
火星:意志、意欲、欲望、エネルギー、セックス、行動、自己主張
といった天体の性質の意味に、
「―を再検討して、新しい使い方を見つけよう」、と付け加えればいい。
木星から後は、この書き方では難しいので、また別に書こうと思う。
(2006.01.13)
ネイタル天体のレトログレイド/Retrograde−2/木星・土星
木星:
まず木星の意味は、精神性、抽象概念、信念、哲学、宗教性、倫理など。
自分が今持っているこれらのもの
(過去、つまりパストライフの集大成として作られたもの)を「再検討」するのだから、
逆行の意味は簡単に言えば、
「人はいかに生きるべきか」という問いに対する自分なりの考えを見直す、
ということになると思う。
だから、木星には信念とか信条とかいう意味があるし、
また「その人の善なる意識が宿るところ」とも言われるのだろう。
精神性とか抽象概念とか言うと、ちょっと水星と関係もありそうだけれど、
水星的な思考は、ある意味で機械的な思考力で、PCでいうとハード面。
木星的な思考は、それに対してPCのソフト面なのだろう。
水星は3室のナチュラル・ルーラー。木星は9室。
3室は具象的思考、9室は抽象的思考、ということになる。
木星は、水星(知性)・金星(感性)・火星(意志)を俯瞰できる位置にあっで、
そこに「悟性」が生まれる、ということなのではないか。
木星のキーワードには「悟性」が適していると思う。
だから、自分なりの善悪の判断も、木星の管轄だと思う。
土星:
土星の意味は、秩序、法律、自己規律、ルール、権威、社会、組織など。
社会や常識との接触があって、自分を現実の社会の中でいかに活かすのか、
現実社会でいかに振舞うのか、というのが土星の関心事。
だから逆行の意味は、
「社会の中での自分の在り方」を見つめ直す、ということだろう。
それで、土星のエネルギーに焦点が当たっている時には、
自己管理が必要になってくるし、自分なりのルールを見出さなくてはならない。
それには当然「努力」が必要だ。
それが上手くいっていないと、
外界(自分の枠外の領域という意味で)との衝突が起こったり、
社会からの圧力がかかってくる。その代表が「親」や「権威」だ。
その外界からの要求を満たさなくてはならないので、
それが「試練」になったり、「コントロール」になったりする。
土星のキーワードは「分別」かなあ。
(キーワードのひとつは、というのが正確)
土星はまた、自己としての枠組となるもので、
これを超えると個人の領域から離れていくことになる。
だから、レトロの土星の場合は、
トランス・サタニアンのエネルギーが、
自己の枠組みから内部に浸透してきやすくなるだろう。と思う。
一般的にレトロの天体は、より「内省的」になる。
この「内省」というのも土星本来の性質だ。
(2006.01.14)